一人で選ぶのは難しい居抜き物件の選び方を紹介します

居抜き物件とは、普通の賃貸のテナントとは違い、スケルトン状態の部屋を借りるわけではなく、既に設備等が設置してある物件のことをいいます。わざわざスケルトンにしない理由は、同じ業種の人がまた借りるときに、設備等があった方がより初期投資をかけずに借りることができるからです。また、退去する借主も、退去時にリフォームするお金がかからないため、古い借主と新しい借主の双方にとって便利なのです。
また、貸主も、すぐに新しい借主が入れば空室期間が短くなり、家賃収入を得ることができます。そのため、積極的に居抜き物件を紹介しているところもあります。
では、居抜き物件を借りる場合にはどのようなことに注意をしたらよいでしょうか。また、どのような選び方があるのでしょうか。

意外と人気がありすぐ埋まる居抜き物件

居抜き物件は、普通の不動産とは違い、少し特殊な面を持っています。その1つが、特定の業種しか借りることができないことです。例えば、前にラーメン屋をやっていたところであれば、新しくテナントを借りる人は、再びラーメン屋かラーメン屋に近い飲食店を営むなければわざわざ居抜き物件を借りる意味がないのです。このように考えると、居抜き物件を借りる人は少なく、人気がなさそうに感じますが、実はその逆で、居抜き物件を借りる人は意外と多いのです。そのため、居抜き物件が募集されると、あっという間にテナントが埋まってしまうことがあります。
これに対する対策は、居抜き物件を専用に扱っている複数の不動産会社に会員登録することです。会員登録をすることで、会員以外の人に先駆けて情報が提供されるからです。

物件を借りるときには最低限の条件は決めておこう

居抜き物件を借りるときに意外と問題になるのは、理想とする良い物件がなかなかないことです。これは、単に居抜き物件自体がまだそれほどメジャーではないことが理由に挙げられます。そのため、選ぼうとした物件でも少し条件が違うために借りようかどうしようか考えていると、その間に他の人に物件をとられてしまう心配があります。
そこで、自分が借りる場合の条件をあらかじめ設定しておくことです。例えば、どのぐらいの面積を借りたいのか、あるいはどれくらいの賃料までなら借りることができるのかなどです。最低限のラインを決めておくことで、物件を選ぶときに迷いがなくなり、短時間で物件を決めることが可能になるでしょう。最低限の条件を探すためには、事前に様々な物件を見ておく必要もあります。